ゅぃゅぃ日記

声優、小倉唯さんを応援しています。

所感

※先ず初めに、LIVEの記憶はその殆どを欠落してしまっているため、この記事はそのようなレポートではないということを明記しておきます。詳細なセットリスト及び小倉唯さんの発言、会場の臨場感などを味わいたい方々は、有能な別のオタクブログを参照していただければと思います。






5.6年前に、LIVEをしていたときには
10人くらいファンの方が集まってくれたら嬉しいなという時期もあったし、昔書いていたノートには、いつかソロライブで100人の人を集める!という目標も書いていました。

HAPPY JAM|小倉 唯オフィシャルブログ「ゆいゆいティータイム」Powered by Ameba





──2015年7月5日(日)パシフィコ横浜 国立大ホール 小倉唯 1st LIVE「HAPPY JAM」


 昼・夜公演合わせて約10,000人を動員。チケットは早期に完売し、ついには難民が発生。物販は雨天にもかかわらず長蛇の列を成し、夜公演を終える頃にはその全商品が完売。控えめに言って最高。今世紀でもっとも成功したLIVEであると表現して差支えのない素晴らしい内容でした。ゆいかおりとしてアイドルの活動を開始したのが2009年9月、小倉唯としてのソロデビューは2012年4月、子役時代を含めれば更に長い期間を経て、彼女がひたむきに続けてきた活動の成果がここに体現されました。ボクが彼女の活動を知るようになったのは『神様のメモ帳』という作品がきっかけで、メインヒロインのアリス役に抜擢された直後のことなので、アイドルとして旧事務所に所属していた頃の下積み時代のことは、広大なインターネットで発掘したアイドルオタクの感想記事や、Internet Archiveに残っている情報の断片、そして彼女の綴り続けてきたゆいゆい日記*1から読み取れる内容しか持ち合わせていません。ボクは声優畑の人間であったため、彼女の存在に長い間気づいてあげることができませんでした。というのも、当時のボクは『アイドル』というものがあまり得意ではなかったため、注意がそちらに向かなかったということも一因としてあります。それはどこか「演じている」ということへの不信感、不誠実さのようなものを漠然と感じていて、まるでぶりっ子を見ているかのような、仮初めの姿しか見せてくれず騙されているのではないか、といった勘違いがあったからです。「演じる」という点ではアイドルも声優も共通しています。しかし、日常的な振る舞いを含めて全てを演じている、というところがどうにも理解できませんでした。


 もしも小倉唯さんがそのまま『アイドル』としての道を歩んでいたとすれば、現在当たり前になっているファンとしての日常は存在し得なかったかもしれません。ボクは声優として、小倉唯さんを抜擢し、評価してくださったあらゆる人間に感謝しなければなりません。これでも4年程、彼女の活動を見守ってきて、彼女に気付かされたことは本当にたくさんあります。イベントに参加しているときには彼女の仕草の全てが愛おしく、いつまでも永遠にこの時間が続けば良いと何度も思ったものです。小倉唯さんの屈託のない笑顔、狙いすました絶妙なウインク、心のこもった感謝の言葉、それらは多数のファンに向けられるものです。しかし、ボクたちは対象が誰であるかなど、そのような瑣末な問に拘泥する必要はありません。各々が受け取る感覚は個々の内情に由来するものです。これは、LIVEで「視線があった」「私信を受けた」といった勘違いの類いから、「あのときのゆいちゃんの心情は…」といった私的考察まで含めたあらゆる解釈一般を指しています。例えその知覚に錯誤があったとしても、それに伴う個人の快苦に嘘偽りはありません。LIVEで彼女に陶酔していたオタクの皆さんは、もしかしたら等しくそのような状態に陥っていたのではないでしょうか。ボクはそのような幻想に酔いしれることが大好きです。しかしながら、世間は声優ガチ恋系勘違いオタクを嘲笑する俗人の集りであって、彼らにとっては、そのような夢想的現実はどこにも存在していません。彼らはボクらに比べて圧倒的に生命の動力源が不足しています。ボクらの所有してる夢や希望は人生を飽きることなく豊かなものとして彩り続けてくれることでしょう。


 程度の差はありますが、このようなファン心理というものに対して彼女はことさら敏感んであるように思われます。2011年に配信されていた『神様のメモ帳 Presents アリスのこちらニート探偵事務所!』の第2回放送に於いても「中学で心理カウンセラーに診断してもらったときに感動して、自身も人の心の励みになれる人になりたいと思った」や「人間観察が好きで、人間はこういう時にどういったことを考えているのか知りたい」などの発言が見られることより、気質として、ファンの思考を読み取ることに興味がある様子が窺えます。しかし、既に述べたようにファン心理というのは個々人で違っており、非常に複雑怪奇で荒唐無稽で計り知れないものです。突き詰めたら際限がないと言っていいでしょう。個々人が彼女に求める理想像は違っていて、それでもその中で共通項を見つけ出し、少しでも理想像に近づこうと努力してゆく取り組みはとても神経を使う手続きであるように思います。人一倍責任感が強く、ひたむきにアイドルを体現しようと努力している姿が、ファンの理想像たる現在の小倉唯さんを形成しているのだと考えます。いまであれば、ボクはアイドルという存在の「演じる」という行為への誤解を払拭し、これを真に所望することができることでしょう。


 小倉唯さんは本当に魅力的な人間なので、あらゆる人間があらゆる手法を用いて彼女へのアプローチを行っています。そのことが、彼女を混乱させ、枷となってしまっている事実は否めません。正直、自身もこのようなブログを続けることは誠実ではないと悩み、誠実なオタクとは何かを考え、更新しあぐねていました。人間は自身の心的な変化について、恬然としてこの事実を看過しているものです。特別な契機でもない限りなかなかそれに気づくことはできません。小倉唯 1st LIVEは、ボクのファンとしての姿勢、その心的な変化を考える良い機会となりました。それは小倉唯さん側も同様のように思われ、いつも目の前のお仕事や勉学に必死になって、立ち止まる暇もなく走り続けてきた彼女は、1st LIVEという一つの転換期を経て自身の活動を振り返ることができたのではないかと想像します。

この想像は夜公演のMCで小倉唯さんが以下のように語ったことに由来します。

本当に1st LIVEが決まってからすごくうれしい気持ちでいっぱいでした。
ファンのみなさんが待ち望んでくれていたことなので、話を聞いた時にはうれしくて。
だけど初めてのステージでこんなに大きい会場で、1st LIVEをやったことないのに大丈夫かなと思って。
でもこれまでの何年間、色んな経験をしてきたなと思って。
絶対に成功させなきゃって、自分の中でプレッシャーがあって。

私はいつも考えすぎだよと言われるほど真面目すぎるところがあって、
お仕事も、学校も、みんなとの時間も全部大事にしたくて。
でもそれは自分が頑張らないと出来ないことだと思って。

始め自分だけが頑張っているような、自分一人だけで闘っているような気持ちになったこともあって、苦しかったこともあったけど、みんなはどんな時もブログやファンレターでいつも応援してくれて。
私の頑張りがみんなの頑張りに繋がっているんだなと思って。

ここにいるみなさん、いなくても遠くから応援してくれているみなさん、スタッフ、家族、友達に心から感謝したいです。

私、小倉唯としての物語はまだ始まったばかりなんです。
だって、1st LIVEなのですから。
こんなに素敵なステージに出来たのはみなさんのおかげです。
やっと少しは頑張れたかなと思うことも、まだまだこれからだなと思うこともあって。
これからも頑張りたいです。

私、小倉唯の歴史の1ページをみなさんと一緒に歩んで行きたいです。
最後までみんなで一緒にHAPPYな時間を楽しみましょう!

1523 小倉唯1st LIVE「HAPPY JAM」夜の部に行ってきました!!より管理人様に許可を得て引用させていただきました。*2


 赤裸々な自身の内情をさらけ出すという行為は、簡単にできるものではありません。ファンに求められているものを熟知し、常に体現してきた小倉唯さんだからこそ、普段見せない有り体の自分をさらけ出すという行為に凄く勇気が必要であったのではないかと思います。上記のようなLIVEで発せられる生きた言葉には、チカラがあります。生きた言葉には、欠落していない生きた情報が多量に含まれています。それは表情、間の取り方、呼吸、まばたき、挙動、涙など、あらゆる視覚情報、その場の臨場感が不足している言葉、表現を全て補ってくれています。LIVEでいう生きた言葉とは、一切飾る必要なく気持ちがファンへと真っ直ぐな指向性を持っているものです。それ故に、事前にある程度了解(受け入れる準備ができているという意味)されていて、存分に期待され、高揚感を生み出し、発せられるとともに全力で承認されるものです。そのようにして、演者と心が通じ合う感覚を全身で享受する行為がLIVEの醍醐味だと実感しています。それに比べ、ボクがこうしてブログに綴っている言葉は、装飾(主に誇張法により修辞)されたもので、注意深く、ある程度意図的に書かれたものですが、それはボクの期待とは裏腹に不適当な解釈がされ得る危険を多量に孕みます。それは、ボクという人間に対しての了解を読んでくださっている方々が有していないからに他なりません。彼女が今までひたむきに続けてきた誠実な活動は、ファンに熟知され、実った成果は生きた言葉を形作っているのです。


 そのような本質的な体験を通し、演者に陶酔してゆくことは至上の幸福のように思われます。しかし、ボクはLIVEの高揚感に比例して記憶の喪失量が増える病を患っているので、肝心な言葉や仕草などを明確に思い出せず、記憶の中の過去を模索し続け、遂には苦悩することになります。人間の記憶はあまりにも頼りなく曖昧です。そんなときに想起の手助けとなるのが、オタクの皆さんが思いの丈をぶつけてくれる詳細なレポートです。LIVEやイベント直後にTLに流れる一つ一つのツイートは、各々が知覚した情景の一部を切り取っただけではありますが、それには鮮度があり、各々の解釈により味付けが施されています。鮮度とは重要な概念で、これは時間の経過ともに色あせてしまうものです。海産物もLIVEの感想も採りたて新鮮に敵うものはありません。味付けされた体験は必ずしも先ほど自身が体験したものと同等とはいえませんが、そこには理想像を形成するあまり視野が狭まっているボクには絶対に気づけない発見があります。オタクと直接に語り合うことで、狭い世界に閉じた己の見聞の限界を知ることができます。このブログを書き始めた当初(ゆいゆい日記の更新が止まって半年後くらい)は現場にも知り合いがほぼ皆無で、ボクは独りよがりな小倉唯像を描いては、自分の解釈こそが唯一のものであると信じて疑わないオタクでした。しかし、イベント後にオタクと感想の応酬が行われるようになってからは、如何に自身の見識が脆く偏ったものであったということを痛感させられました。ブログを書き始めたことで、多様な人間が声を掛けてくれるようになり、イベントでもご一緒させていただくことも増えました。チケットの応募を忘れていたり、いつも遅刻ギリギリだったりで本当にごめんなさい…。


 さて、長々と書き連ねてきましたがもうお分かりでしょう。このようなファンと演者の関係性というものは、全て1stシングル『Raise』の歌詞、「raise each other」からずっと連続的に繋がっています。初めこそ、その意味の分からない歌詞に困惑し、まあかっこいい曲ではあるなと思っていましたが、今ならば多少わかる気がします。『Raise』は小倉唯さんとファンとの関係性を的確に示しているのです。ファンと演者という関係に於いて、この「互いに高め合う」という関係性は、真に理想的な関係です。ファンが待望し、演者が体現し、ファンは充足します。ファンは演者に賛辞と感謝の言葉を送り、それが演者の活力となり、困難を克服する強力な手助けとなります。これは神北小毬が提唱する「他人を幸せにすればそれはめぐりにめぐって自分も幸せになる」という『幸せスパイラル理論』に他なりません。この関係性はファン同士の間でも存在することができます。ボクの周囲には小倉唯さんについて「かわいい」とか「LIVE良かった!また行きたい!」と言ってくれる知人たちが溢れていて、そういった感想で空間が満たされることもまた至上の幸福であるように思われます。人間の自己愛を満たす方法はいくらかありますが、自分の好きなものが承認されることによって満たされる自己愛がいちばん美しいものであるとボクは考えます。


 まあ、今回も大仰に書きましたが、ボクは心理学の大先生でも専門家でもないただのオタクであり、上記は個人の妄想に過ぎません。ですが、重要なのはファンそれぞれが小倉唯さんのことを想い、どうにか理解しようと苦悩し続け、誠実な態度をもってこれに接するというフローであることは強く主張したいです。ボクたち声優オタクは誠実とは何か、今一度立ち止まって考える必要があるでしょう。そして、かつてのボクがアイドルオタクのチラ裏のようなLIVE感想記事に救われたように、これから先、数年後、十数年後に小倉唯さんのファンとなる方々に向けて、彼女の功績を残す使命があるように思えます。LIVEに参加し心の浄化された人間から紡がれる言葉は、穢れのない本心からのものです。その言葉は一切飾る必要がなく、同様の感覚を共有した人間には等しく理解され、同意を得ることができるものです。不器用で卑怯者なボクのように、不可解な(もしかしたら誤謬すら孕んでいるかもしれない)言葉を用いる必要はありません。それこそ有り体の自分をさらけ出し、臆することなく彼女の素晴らしさを発信してゆけば良いのです。その感覚の共有があらたな共同幻想を生み出し、真に居心地の良い空間を形成することでしょう。




それでは、みなさんもLIVEの感想*3をどんどん書いて「raise each other」の関係を目指しましょう。


小倉 唯「Honey Come!!」MUSIC VIDEO *short ver. - YouTube

Honey Come!!

Honey Come!!

Honey Come!!(DVD付)

Honey Come!!(DVD付)

*1:もちろん当ブログのことではない。ゆいゆい日記が削除されずに何者か(権利ごとΣが回収した?)の支援によりサービスが提供され続けている事実に多大な感謝を示すと共に、その恩恵を存分に享受して然るべきです。

*2:どうしても生の言葉に近い形で表したかったので、いつもお世話になっている1523の管理人様より許可をいただき小倉唯さんのMC部分のみ引用させていただきました。メモメモオタクである1523さんの詳細なレポートには大変お世話になっております。

*3:このようなポエムを量産してはイケません(;´Д`)