ゅぃゅぃ日記

声優、小倉唯さんを応援しています。

異世界はスマートフォンとともに。が最高

今期は 異世界スマホ が超絶おもしろかった。 f:id:hetyo525:20171002022005j:plain

 一部では「虚無のアニメ」「懲役24分」などと揶揄されている本作品であるが、毎クールのように量産される残念系アニメ群から目を逸らすことなく、健常な情動知能をじっくりと育んできたアニメ視聴者の諸君に対しては、これがいわゆる「愛情表現の裏返し」であることをわざわざ取り立てて説明をする必要はないだろう。ニコニコ動画には常時「は?」や「きっつ」などの威圧的なコメントが流れていたり、Twitterの訓練された実況民でさえもみな前頭葉を内部から損傷し、論理的な思考を奪われて情けなく疑問符を並べ続けることしかできていなかった、そんな怒涛の三か月であった。トピックとしては、第11話「ぱんつ、そして空中庭園。」が火付け役となり、空前絶後の異世界スマホブームがインターネットに到来したことが挙げられるだろう。今まで誰も話題にしてこなかった異世界スマホに向けられた好意的、あるいは敵対的な情報が大量に流入し、タイムラインが異世界スマホ色に染まりだしたので、嬉しさのあまり純情がエモーショナルしてしまったことも本稿のモチベーションに一役買っている。今日はそんな素敵なアニメーションの魅力について考えてみたい。

感情移入する対象が不在である

 異世界スマホはハッキリ言って異質な作品だ。話題の11話でもその瘴気は健在である。そもそも最終話ひとつ前でなぜあの内容に仕上がるのか。最初から視聴していたボクでさえ当惑していたのだから、11話だけ摘まみ食いした哀れな視聴者は狐につままれた思いであることが容易に想像できる。11話の異常性は「11話なのに異常な展開である」ことへの不信感が個人的にはつよい。なぜ新キャラが出てきてディープキスをおっ始めるのか。この作品に込められたメッセージとはなにか。そして我々はどこへ向かうのか……。など、正直なところ、アニメ全編を通して自分でも何が面白くて繰り返し見ているのかさっぱりわからない。「異世界転生チート + ハーレム」という形式は、もはや古典芸能と言ってよいくらい枯れたフィールドであり、そこに新規性はない。しかしながら、ただ一つ、最終話まで視聴していて明らかに異質だと感じたことがある。それが 「誰に感情移入すれば良いのか全くわからない」 という点である。血の通った人間がまるで見つからないのだ。

 先ずは、わかりやすい対象として主人公、男性キャラである望月冬夜さんについて考えてみよう。

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 神様の手違いで死んでしまった僕は、手違いなので生き返らせてもらえることにはなったものの、天界のルールによって元居た世界に生き返ることは叶わない。哀れに思った神様は「せめてもの罪滅ぼしに」と 基礎能力、身体能力、その他諸々底上げ、魔法スキル(全6属性 + 無属性)の獲得、ついでにスマートフォンを異世界でも使えるようにチューンアップ してくれる。当事者の冬夜はというと「はぁ、分かりました」「はい、有難いです」「それでお願いします」と達観したというよりは、おおよそ人間らしさの感じられない淡白な反応を示し、異世界へ転生する準備を淡々と進めてしまう──と、ここまでが第一話の冒頭、アバンの内容である*1

 さて、異世界に到着した冬夜さんであるが、ここで物語の根幹を担ってくるのが行動の指針、いわゆる「動機」であろう。日常系作品など例外はあれど、異世界スマホのような冒険活劇は、視聴者が主人公に寄り添っていっしょに世界を渡り歩いてゆくわけであり、主人公は行動の動機を示す義務がある。いや、義務ではないんだけど、それが視聴者への最低限の「配慮」と言いますか、主人公への共感性を高めてもらい、スマートに、そして気持ちよく感情を移入してもらうための導入装置を整備することは、創作活動の重要な課題である。俗に「一話切り」と呼称される現象の正体は、この 主人公の動機が十分に読み取れていなかった 、または 主人公の動機に反感を抱いた(つまり思想が合わなかった) という心理状態のことではないだろうか。例えば、何かと話題になっている「けものフレンズ」などはその好例であり、1話の「狩りごっこ」の描写からかばんちゃん物語の本質を見抜き、「人間とは……」という純朴な感情を抱くエモーショナル人間は少数であったと推測される。また、気が付いたら異世界転生させられていた主人公がその不条理な境遇に嘆きながらも葛藤し、何度も挫折と苦悩を繰り返しながら、それでもヒロインの笑顔を求めて困難を乗り越えてゆくプロットは、主人公の心的領域に踏み込みやすく、これは「Re:ゼロ」の話ということである。あぁ、こいつも苦労してるんだな、報われてほしいな……といった具合に仕上がっている。

 ところで我らが冬夜さんはといえば「ま、なんとかなるでしょ」の精神でやってゆく。スマホ太郎の称号に相応しい現代っ子である。「正義感がつよい」という性格特性は持ち合わせているが、無敵の能力を備えてしまっていることが仇となり「よーし、やるぞ~!」とピクニック気分で戦場に足を運んでは、物足りないくらいスマートに事件を解決してしまう。ラノベに換算するならば、1巻かけて敵/味方問わず様々な人間の関係や感情の機微を深めて掘り下げて事件を練り上げ解決の糸口を各所に散りばめるような内容を、長くても20~30ページで終わらせてしまう。つまるところ、異世界スマホの冒険に於いて進行を妨げる障害は存在していない。もし存在していたとしても、それは形式上のものである。冬夜さんが歩く道の先に落とし穴が発生したら、どこからかNPCが出現してスコップで穴を埋めてくれるし、川を渡る橋が壊れていたら、これもまた別のNPCが出現して修理してくれる。冬夜さんは「いやぁ、申し訳ないなぁ~」とか適当に謝辞を述べながら、舗装された道を真っすぐ歩いているだけでよい。とにかくそのような作りになっている。アバン開けで異世界に放り出された冬夜さんが「困ったな~」とか言ってると、馬車に乗った異常に目ざとい商人が通りかかり「その服はどこで手に入れたものですかな!?高値で買い取りますぞ!!!!」とかなんとか言ってとつぜん大金持ちになる。いきなり●億円もらったりもするので、これはこれでインターネットの人と親和性は高いのかもしれない。

魅力的なヒロインたちが救ってくれるかもしれない

 ここまで自分が異世界スマホにハマっている理由を模索してきたが、今のところ否定的なことしか書いていないことにふと気が付く。「望月冬夜はもうだめだ、こいつはボクのことを救ってくれないのかもしれない……」といった不信感が募ってきたので、ここで考察の対象をヒロインたちに移してみよう。前述している通り、冒険に障害が存在していない異世界スマホ物語性で語ることは愚の骨頂 であるわけであり、その魅力が物語性ではないならば、キャラクター性が魅力になっているのではないかと考えることはとても自然な戦略であるように思う。そして、作品を享受するとき、自己投影の可能性は何も男性キャラの主人公だけに与えられた特権ではない。キャラクターの担うジェンダー・ロールは流動的であり、自己投影の対象もまた、性別・ジェンダーを問わない。女性キャラが主人公の作品で女性だから共感できないということはないし、男性主人公に投影していた視聴者が、湖で水浴びをしている美少女と視線が交わってしまった瞬間に自己投影の対象を切り替えて、少女の中に湧き上がる羞恥の念を想像して愉しむこともまた可能なのである。

 しかしながら、男性主人公、望月冬夜の場合と同様に導入装置の準備は念入りに行わなければならない。ボクの大好きなヒロインを例に挙げると、例えば「ロクでなし魔術講師と禁忌教典アカシックレコード》」のシスティーナ=フィーベル嬢であれば、カノジョの行動の根源となっている「祖父が叶えられなかったメルガリウスの天空城の謎を解き明かす」という夢を背景に、主人公、非常勤講師のグレン=レーダスとの関係性を深めてゆく。初めはいがみ合っていた二人だが、学園爆破事件や親友の誘拐事件を背中の預けられる「パートナー」としていっしょに乗り越えてゆくうちに、システィーナはろくでなしだと思っていたグレンの表面的な性格の裏に、悲しい過去の出来事とともに押し込められてしまった優しい性格があることに気が付く。一方のグレンもまた温室育ちで成績優秀、気苦労や劣等感なんて無さそうなシスティーナの……、というようような、いわば双方向性のある十分な「関係の熟成期間」と、それを織りなす設定があると感情移入も捗るというものだろう。*2

 なお、原作でのヒロインは現在 9人 となっているようだが、アニメ版では冬夜さんのお嫁さん候補として最終話で立候補してきた4人、 リンゼ、エルゼ、八重、ユミナ のみに絞って考察する。スゥシィは純粋無垢なお子様枠であるし、リーンに至っては冬夜さんのことを「お気に入りの玩具」というような扱いしかしておらず、俗に言う「デレ期」がアニメではまだ到来していないからだ。また、カノジョたちの感情の機微を推し量る期間として、ユミナ「みんなで冬夜さんのお嫁さんになるのはどうか」 と初めて提案した6話までを対象とした。この先もイベントはあるが、この段階で好感度は十分量を獲得できていると思われるからである。*3

リンゼ

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主な出来事

  • [1話]路地裏で暴漢に襲われているところを助けてもらった
  • [1話]アイスクリームの作り方を教えてもらった
  • [4話]ギルドで目立つ、なぜならかわいいから、と褒められた
  • [5話]古代魔法言語が読めるようになる翻訳メガネをプレゼントされた
  • [5話]新しい魔法獲得のための修行を手助けしてもらった
  • [6話]「4人とも同じくらい好きだし家族みたいに思ってる」と告白される

所感

新しい魔法の獲得で悩んでいるときに寄り添って指南してあげた成果は大きい。 ただし「バブルは泡、ボムは爆弾って意味だよ」で解決したシナリオに感動できる人間は少ないのではないか。

エルゼ

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主な出来事

  • [1話]路地裏で暴漢に襲われているところを助けてもらった
  • [1話]アイスクリームの作り方を教えてもらった
  • [3話]胸を刺され大量出血したが、回復魔法で治してもらった
  • [4話]ギルドで目立つ、なぜならかわいいから、と褒められた
  • [5話]可愛いお洋服をプレゼントしてもらった
  • [6話]「4人とも同じくらい好きだし家族みたいに思ってる」と告白される

所感

冬夜さんは命の恩人ではある。服をプレゼントしてあげたら惚れてきた。 あまりにもちょろい。今まで異性との接点がなかったのではないか。

八重

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主な出来事

  • [2話]街中で暴漢に襲われていたところを助けてもらった
  • [2話]一文無しで腹を空かせているときにたらふく食べさせてもらった
  • [4話]ギルドで目立つ、なぜならかわいいから、と褒められた
  • [5話]スマホの検索機能でお兄さんの居場所を探してもらった
  • [6話]「4人とも同じくらい好きだし家族みたいに思ってる」と告白される

所感

たくさんご飯を食べさせてあげたら惚れてきた。 5話で冬夜さんと兄さんが似ているから安心すると言ってた。

ユミナ

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主な出来事

  • [4話]毒を盛られたお父様(国王)を魔法で助けてもらった
  • [4話]毒を盛った真犯人を冬夜さんの抜群な推理力で特定してもらった
  • [4話]ギルドで目立つ、なぜならかわいいから、と褒められた
  • [6話]「4人とも同じくらい好きだし家族みたいに思ってる」と告白される

所感

 ユミナの場合は設定が特殊で、初登場から15分以内に冬夜さんとの結婚を決心する。

『こちらの望月冬夜様と結婚させていただきたく思います!冬夜様は周りの人を幸せにしてくれます。そのお人柄もとても好ましく、この人と共に人生を歩んでみたいと初めて思えたのです』

 というのも、ユミナ《人の性質を見抜く看破の魔眼》 という性質を備えており、もう 出会った瞬間から冬夜さんの本質を見抜きベタ惚れ状態 なのである。ユミナが冬夜さんに早い段階から惚れているという設定は、王道ラブコメには欠かせないはずの面倒な手続きをすべて省略し、他のヒロインたちを冬夜のハーレム入りへと焚きつけてくれる便利な少女として活用されている。さながら「ToLOVEるダークネス」のモモ・ベリア・デビルークである。王女だし。しかし、その献身的姿勢の反面、同時に冬夜への独占欲もしっかりと内在させていて、例えば第12話「決断、そしてスマートフォンとともに。」では

『私は冬夜さんがお妾さんを10人作ろうが20人作ろうが文句はありません!それも男の甲斐だと思ってます!ですが!でーすーが!正妻である私がまだしていないのにキスされるなんて!油断しすぎです!隙だらけです!そこは防御してくださいよー!』

といった「特別待遇」を要求してくることから、ようやく 「人間らしさ」「年相応の少女らしさ」 を感じ取ることができ、心から安堵することになる。他のヒロインたちにも少なからずそのような描写はあれど、惚れるまでの過程が存在していないので「何を言ってるんだこいつらは……」となってしまうであった。なにより、冬夜がとても優柔不断で何一つとして決断できないため、痺れを切らした視聴者は「なんやねんこいつは!」と癇癪を暴発させてしまい、やはり自己投影先が不在となってしまう。その文脈を踏まえると、異常だと話題に挙げられた11話はヒロインたちの感情の糸口が随所に散りばめられており、「これだよこれ、この展開を待ってたんだよ」というお気持ちになったのであるが、それはボクだけであろうか?

異世界スマホは本当に虚無の存在なのか

 ここまで見てきたとおり、異世界スマホ主人公が敷かれたレールの上を走り、停車駅で乗車してきたヒロインたちをユミナが寝台個室へと招き入れる構造のアニメ だということがわかった。同じくレールの上を走るアニメなら「RAIL WARS!」の方が幾ばくかマシであり、純粋なえっちさを求めるのであれば「ToLOVEるダークネス」を見るべきである、などと言われてしまうかもしれない。しかし、勿論そのような心配は杞憂であり、異世界スマホは実に「充実」した異世界スマホアニメーションなのである。

 そもそもスマートフォンとはなにか?異世界スマホに於けるスマートフォンとはどのような役割をもった記号であるか? f:id:hetyo525:20171002032249j:plain ロングセンスの魔法をエンチャントしたスマートフォンで着替えを覗かれるリンゼさん

 ちょっと待ってほしい、「ロングセンス」「エンチャント」とは何か?異世界スマホを語る上で欠かせないのがこの 「無属性魔法」 の存在である。無属性魔法の説明を以下に示す。

無属性魔法は無属性の者が、何らかの状況、環境にいるときに、頭に魔法名と効果が浮かび上がり、使えるようになる。無属性魔法はある意味、個人魔法と呼ばれ、同じ魔法を使える者は滅多に居ない。 冬夜は上記のようなことはないものの、魔法名と効果さえ知れば、どの無属性魔法も使う事ができ、現代では失われた禁術や古代魔法があり、「図書館」を発見後の冬夜達は使用が可能である。

異世界はスマートフォンとともに。 - Wikipedia

 「ロングセンス」は「感覚拡張(実際には感覚を1㎞圏内までなら自由に飛ばすことができる)」、「エンチャント」は「任意の対象への魔法付与」である。そして上の画像で行われていることを解説すると、 スマートフォンにロングセンスをエンチャントすることで、リンゼの部屋に飛ばした視覚情報をスマートフォンに投影している」 ということになるだろう。賢明な視聴者ならば、コメント欄に「は?」と打鍵したくなること必至である。異世界スマホはこの ウォーズマン理論 がいろいろな場面で活用されるところが面白い。

『100万パワー+100万パワーで200万パワー!!いつもの2倍のジャンプがくわわって200万×2の400万パワーっ!!そしていつもの3倍の回転をくわえれば400万×3の…バッファローマン、おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!』

http://d.hatena.ne.jp/keyword/���������ޥ�����

 個人的に好きなものを上げると 「「ロングセンス」 で1km先の情報を得て、「ゲート(一度行ったことのある場所への移動魔法)で」移動すればどこまででも移動可能!!!」 とか 「無機物に任意の動作を組み込むことができる無属性魔法「プログラム」により、半永久的に相手を転ばせる「スリップ(摩擦係数を0にする)」弾の開発」 など、もう好き勝手な足し算をやりたい放題である。しかも冬夜さんは神様に記憶力を底上げしてもらっているので、いくつでも無属性魔法を憶えれる。さらには、この世界に於ける無属性魔法は「どうせ知識があっても使えない」ものであるため、 無属性魔法大百科 のようなものが古本屋で安価で購入できるのだ。

 異世界スマホの設定の粗はこの程度では当然終わらない。無属性魔法「サーチ」は「頭に浮かべたものを探し出すことができる」という曖昧な設定(気になって確認したら原作に 「実はこの魔法、かなり大雑把な検索もできる」 と書いてあって笑い転げた)であるし、「物質を思い浮かべたものに造り変える造形術」である「モデリング」は、かなりイメージを細かく浮かべないと難しいらしく、最初は将棋盤の作成ですら難航していた(これは原作の記述なのでアニメだと楽々に見える)のに、その後は自転車やポンプを作ったり、ググって出てきた写真通りに銃なんかもちゃっちゃか作成してしまうのである。更にわかりやすい例で示すと、 「まるで将棋だな」 のセリフで一躍有名回へと昇格した第3話「将棋盤、そして地下遺跡。」に出てくる古代兵器の描写がある。

f:id:hetyo525:20171002040713j:plain 冬夜「そうか、王を取れば……!」

 古代兵器は「魔法力を吸収する」から直接的な魔法は通用しない。なので、間接的な魔法でやってゆきましょう。という会話が為されるのだが、最後に王を取った無属性魔法「アポーツ(このすばのスティールのようなもの)」は果たして間接的な魔法なのだろうか……?

話がスマートフォンから脱線してしまったので閑話休題

 これはボク自身の感想に過ぎないが スマートフォンは全く必要ではない …というのは物語上の話で、 絵面としてはこの上なく面白い だから必要である。自由に魔法の足し算ができる時点でもうスマートフォンは不要に違いないのであるが、どうにか活用させてあげたいという作者の優しさがシーンの節々から感じ取れるようで非常に好感が持てる。異世界スマホの設定の自由さと、スマートフォンをなんとか活躍させてあげたいという制約は、我々に革新的な創造性を与えてくれる。そして、考察するに値しない粗い設定を 敢えて 紐解こうとする行為、即ち、原コンテクストを読み替え、意図的に誤読し、解体することへの知的興奮という快楽が得られることこそが異世界スマホの魅力なのではないだろうか。

ちなみに「良く練られた設定の作品」とは以下のようなものである。

異世界スマホとどのように向き合うべきか

 唐突であるが、以下のツイートを見ていただきたい。

 「イセスマ」(公式略称)と「異世界スマホ」では感想が180°違うという旨のツイートである。 ボクはちょっと勘違いしていて、 「異世界スマホ」で検索すると絶賛しているツイートしか出てこないのかと思っていた がどうやら逆らしい。そして、ここから示唆されることは、そういう 「特殊な見方」をしているユーザとそうではないユーザが存在している ということである。これはいったいどういうことだろうか?

 ボクが「異世界スマホ」で検索した方が絶賛されていると勘違いした理由は、「推奨されているものを避けて異質な略称を好む、そんな歪んだクラスタは、異質なアニメをより好んで見ているやつらに違いない」という偏見にもとづいている。自分の狭い観測範囲上では「最高のアニメーション」「本質ですね」といった感想とともに皆「異世界スマホ」の略称を好んで使っていた。「聖剣使いの禁呪詠唱《ワールドブレイク》」という作品をご存知だろうか?これは「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」と置き換えても良いし、制作会社を変えて「ファンタジスタドール」と置き換えても良い。もしかしたら、純粋なアニメファンの中にはこれら作品群の一部を切り取ったキャプチャ画像を見ただけで逃げ出す人もいるかもしれない。「内容がない」「意味が分からない」「会話を学んでこい」など、これらの作品に向けられるコメントは非常に辛辣だ。

 しかし、我々はこれらの作品群を愛しているし、そのような批判は尤もであると熟知した上で絶賛しているのである。永山薫は著書「増補 エロマンガ・スタディーズ: 「快楽装置」としての漫画入門 (ちくま文庫)」の中でロリコン漫画というジャンルが常に 「何が描かれているか」のみをあげつらわれ、「どう読まれているか」という側面が恣意的に無視されている ことを指摘し、警鐘を鳴らしている。同様に、異世界スマホのような異質な構造のアニメを好む視聴者が「どのように見ているのか」ということを無視して作品を批判するべきではない。それはやはり「お前の見方に則していない」以上の議論には発展しなくなるからだ。

 とはいえ、異世界スマホの場合は「イセスマ」で検索すると好意的なのであるから、これは若い世代の純粋なアニメファンの感想ツイートも含まれていると推測される。つまり、純粋な(まだ歪んでいない)アニメファンにとっても物語性の欠けたこのような作品が好まれる時代が到来しつつあるということになるのだろう。そして、ここで主張しておきたいのはそのような世代の批判ではない。むしろその逆で、そのとき、我々は既存の価値観にしがみついて批判するのではなく 一段メタをかませた新しい視点を導入してみると、新しい愉しみ方を見つけることができるのかもしれない 、という可能性の提示である。異世界スマホには最終話で「恋愛神(CV:堀江由衣)」という上位存在が登場する。なんでも、冬夜さんに降りかかるラッキースケベはすべてこの恋愛神が操ったものであり「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ!」とか宣言するやつのことは全力で結婚できなくするとのことである。 f:id:hetyo525:20171002031523j:plain この不自然な着替えシーンは恋愛神の仕向けたものであることが語られる

 恋愛神の存在は、異世界スマホが「メタ視点」から愉しむ作品だ、ということを示唆してくれる。 ヒロインたちは恋愛神の操作で視聴者の都合よい存在としてパッケージングされて出荷されており、それを視聴者に対してまったく隠そうとしていない 。これは異質なことではないか?冒険も恋愛も異世界転生した瞬間から完クリ状態だと視聴者は理解した上で、俯瞰的なというか、箱庭的なというか、感情移入だけではなく、一段階上の窃視者の視点でニヤニヤと眺めているのがちょうど良い作品なのである。

 純粋なアニメファンにとっては理解しがたいことなのは重々承知であるが、ボクは 異世界スマホのCMがリンクスメイトであるだけで面白くて笑い転げてしまうf:id:hetyo525:20171002020643j:plain

これも「特殊な見方」をしているがために発生する現象であり、理解してもらうのが難しいこともわかっている。このような消費のされ方というのは「空戦魔導士候補生の教官」のCM「おせえな……いや、俺が早えのか?」など枚挙に暇がなく、反響があるからこそ企業もこのようなCMをビジネスに盛り込んでいるという側面もあるだろう。

 本当に異質なのは、異世界スマホではなくその作品を受け入れているファンの方なのかもしれない。だがしかし、オタクが尖らなくてどうするのだ。マイノリティに愛情を注ぎ、世間一般からその価値観を糾弾されようとも、 「一人でも多く同好の士が集まる沼の中へとお前たちも引きずり込んでやろう」 という気概を持つことが我々オタクのあるべき姿勢ではないだろうか。もとより価値観が違うことなど承知の上であり、それでも 「相手の価値観を変容させてやるぞ」 と躍起になって魅力を語ったり、創作活動を行うことが、ボクにとっては堪らなく愉しいことなのである。*4

 コンテンツの入り口は広い方が良くて、それはアニメをキャラクターから好きなっても良いし、好きな声優さんが出演しているからという邪な理由で視聴を始めても良い。

アニメロサマーLIVEの裏で行われていた異世界スマホトークショーの様子です。

 もちろん純粋に物語性を愛することも重要であろうが、ようは視点は多く、来るものは拒まず、そして多様性を認めよ、という話に帰結するのである。女性声優のことを顔や身体から好きになっても良いし、そのあと少しずつ本質に近づいてゆけば良いのである。いつまでも身体の話だけしていても困るが、とにかくアニメでもなんでもこれに尽きるのではないだろうか。

 積み上げられた駄文の山をここまで読み進めてくださった皆さまには、是非とも一度色眼鏡を装備していただき、「異世界はスマートフォンとともに。」をご視聴いただければ幸いに思います。若い奴らがどんな気持ちで見ているのかはさっぱりわからん。

anime.dmkt-sp.jp

純情エモーショナル(ユミナver.)

純情エモーショナル(ユミナver.)

 

それとこれは宣伝ですが、冬コミで本を出すので皆さん買ってください。 hetyo525.hateblo.jp

*1:ここでA応Pの疾走感溢れるふにゃっとしたOPが入る。これがないと異世界スマホは始まらない。これもまた欠かすことのできない重要なファクターだ。我々は編曲: 大久保薫を無条件で信頼することしかできない

*2:アニメ1クールでこれを表現することはとても難しい。そのため「お当番回」などと呼称される話は重要な導入装置の役割を果たすのだが、異世界スマホにそのようなものはない。イーシェンに行く話が八重のお当番回といえばそうなのだろうけど、やはり一瞬でサクサク片付いてしまったので記憶に薄い

*3:正直なところ、本稿を書くことに疲れてきたのでサボりたいという気持ちがつよかったです

*4:こんな想定読者も不明な長文を書く必要はなく、もっと上手なやり方はたくさんあると思うので、各自上手にやってゆきましょう

C93に申し込みました。

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こんにちは。サークルカットです。  

 

 2017年6月の上旬ごろから衝動的にかわいい女の子を創作したくなり、絵を勉強しはじめました。右の娘(中島ゆあっぽい高野麻里佳さんのつもり)が薄着なのは、提出期限が差し迫り、裸体の練習しかしていなかったボクの挫折した名残です。ごめんなさい。7月はほぼソーシャルゲームオルタナティブガールズ)をやっていたので、上は2ヶ月分の進捗となります。鬼束千穂ちゃんが可愛いのがわるい(よい)。画材は、シャーペン・消しゴム・コピー用紙で、これは女性声優に全振りしている資金やりくりの悲惨な末路です。  

 

 今回のテーマは「声優、小倉唯さん・高野麻里佳さんの演じられたキャラクターイラスト」となります。自分はこのような本が以前から読みたく、見つけることができていないため、自分で創作することに決めました。このようなサークルをご存知の方はご一報ください。

 

 また、絵の勉強開始当初は「えっちなイラストを描く」と知人友人インターネットに豪語しておりましたが、劣情を催すような裸体を描くことはとてもむずかしく、未完成品を世に出すという恥辱屈辱が優ってしまうことを悟ったため、今回は見送る運びとなりました。今後の活躍にご期待ください。とはいえ、好きなものを好きなように創作するつもりです。その温度感が伝われば、自分としては満足できるつもりです。

 

 冬コミまで4ヶ月あります。入稿はコンビニ予定なので、他の出展者よりアドバンテージを有しています。がんばることが苦手なボクが、初めて能動的に死ぬ気で取り組むものです。おそらく、将来は「神絵師」と呼ばれる存在になるかと思いますので、青田買いが好きな声優オタクの皆さまにおかれましては、ぜひ当サークルに足を運んでいただけたら幸いです。  

 

 性別が男性と区別される我々は、どのような努力をしたところで任意の女性声優になれないという社会システムの構造的欠陥を抱えています。そのような生きづらさ、胸底に押し込められた欲望願望フラストレーションを発散・昇華するには、応援行為による同一視であったり、創作活動による置き換えが必要であったりするわけです。そのような気持ちをサークル名に込めました。はやく女性声優になりたい。

 

落選してもどこかしらで本が出ます。

絵が描けなくて苦しくなったら何かしらの文字を書きます。 やさしくしてください。よろしくお願いします。

 

烏丸千歳の魅力について

 2016年、いちばん好きなアニメヒロインは烏丸千歳でした。

 「生まれた時から烏丸千歳単推しでした。」と言い換えてもいい。俗な言い方をするなれば「俺の嫁」というやつである。一般的にオタクは毎クール新しい嫁群と出会い、クールの終わりを境にその大半との別れが伴うものである。過度に供給される美少女は留まるところを知らず、一人の美少女に執着している暇はない。しかし、烏丸千歳は特別であった。彼女は先例を見ないほどの魅力を備え、それ故に愛おしく、ボクのアニメ史に刻むに相応しい女性であると断言できる。今日はその話をしたいと思う。


 烏丸千歳はTVアニメ『ガーリッシュナンバー』に登場するメインヒロインである。
基本的なスペックは以下、公式サイトに記されている通り。

烏丸千歳 烏丸千歳


烏丸千歳|TBSテレビ:ガーリッシュ ナンバー

 まず目を引くのが「性格はクズ」の一文かと思う。TwitterGoogle で検索すると、クズ、嫌い、うざいなどとサジェスト汚染されていた時期もあったが、作中の彼女の振る舞いに感化されたのか、現在はおおよそクズを除いて好意的なものに成り代わっている。*1

 ガーリッシュナンバーは近年増えてきた「業界お仕事モノ」と呼ばれる群像劇にカテゴライズされる。アニメ・声優業界モノであれば「SHIROBAKO」や「それが声優!」などが直ぐに思い浮かぶだろう。これらの作品群は、ボクたちオタク側に公開されている業界の華やかな一面とは裏腹に、普段は秘匿されている裏方での衝突や葛藤、不条理な現場、涙ぐましい努力や尊い犠牲などを通じ、主要ヒロインの心的な成長や集団の結束の様子をコミカル描いたものである。ところがどっこい、ボクの大好きな烏丸千歳ちゃんは全12話を通して一貫してクズのまま完走してしまうのだ!


ガーリッシュナンバーの物語の構造

烏丸千歳の魅力を十二分に理解するには、当然その周囲を構成している物語そのものを理解する必要がある。登場人物がそれなりにいるので、以下に簡単な相関図を用意した。 f:id:hetyo525:20170103214325p:plain

図1: 烏丸千歳を取り巻く人間関係

 図を見てもらえれば分かる通り、千歳は仲間に恵まれている。彼女らは、作中に登場する架空のTVアニメ『九龍覇王と千年皇女(略称:クースレ)』で共演した声優仲間である。クースレは近年稀に見るクソアニメであり、そのメインヒロインに抜擢されたのが我らが千歳ちゃんとなっている。そして、ピンハネした経費でCV:佐倉綾音のキャラが働くキャバクラに入り浸り、「アニメの発展のために犠牲はつきもの」と声優を沖縄水着ロケに連れ出す非道なプロデューサ九頭の主導のもと、過酷な収録やイベントを乗り越えた彼女たちは、次第にお互いのことを理解し、認め合ってゆくのである。

 ……と、ここだけ切り出すとなにやら王道な展開の様相を呈しているが、全くそんなことはなく、物語は第9話「焦燥千歳と疾走ルーキー」から変貌を遂げてゆく。

焦燥千歳

 「私はかわいい」「私は人気が出る」「私を評価しない世間が悪い」
 千歳ちゃんは賢い女の子だ。当然、自分の演技が下手くそなことには気づいているし、自分の努力が足りていないことも自覚している。着実に次の役を掴んでいる久我山八重や片倉京と自分を比較し、圧倒的に劣っていること、このままではダメなこともわかっている。そんな焦燥に駆られた千歳に追い打ちの如く降りかかる災難が桜ヶ丘七海である。

 七海は、千歳の所属する声優事務所、ナンバーワンプロデュースの主催する次世代オーディションの大賞受賞者である。実力があり、千歳より若い。事務所の難波社長は七海のポテンシャルを高く評価し、一方で役をつかめず長いことくすぶっている千歳のことを蔑ろにし始める。しかも最悪なのは、七海がクソアニメジャンキーということだ。「自分はクースレの大ファンである」と千歳の下手くそな演技に無垢な態度で称賛を送り、千歳を激しく当惑させるのだ。

 そして、各事務所1人しか受けられない大役オーディションの選考に、千歳ではなく七海が推薦されることとなる。事務所の方針として、七海の育成に注力する決定を難波社長が下したのだ。際して、悟浄くんは千歳の担当から七海の担当に変更されてしまう。

千歳と悟浄の関係性

 説明を省いてしまったが、千歳の声優マネージメントは悟浄くんが行っていた。声優として駆け出しの頃面倒を見ていたのも、千歳へ仕事を持ってくるのも、悩んだときに相談に乗るのもすべて悟浄くんの役割だった。「マネージャーがアイドルにセクハラ!業界を揺るがす大スキャンダル!これは今の担当を全部はがす必要がありますね!!」悟浄くんが担当から外れたときの千歳の言動は倦怠期の夫婦さながらである。千歳の声優活動は悟浄くんに依存していたと言っても過言ではない。怠惰な千歳のことだ、肉親であり、過保護な悟浄くんがマネージャーでなければ既に声優という職業を辞めていたことだろう。いや、それ以前に、悟浄くんの存在がなければ千歳は声優という職業に執着していなかったはずだ。

 作中では、"烏丸悟浄は過去に声優をやっていた。しかし、夢半ばで辞めてしまった。"というシーンが数回に渡り描写されている。そして、第10話 「闇堕ち千歳と失意のクズ」のCパートでは、クリスマスに薄暗い部屋の中で、落ち込んだ様子の千歳が寝転びながら、悟浄くんが声優を続けていた頃のドラマCDを聴くシーンが訪れる。 f:id:hetyo525:20170103233945j:plain

「悟浄君だって全然ヘタクソじゃん……私と同じぐらいヘタクソ……。」
《お前もきっと変われるよ!頑張れ!なりたい自分にきっとなれるからさ!》
「嘘ばっか……なりたい自分になれてたらこんな自分になってない……。」
「悟浄くん、なんで声優やめちゃったんだろ……。」



烏丸千歳と自己肯定感

 前置きがかなり長くなってしまったが、第11話「揺れる千歳と決意の悟浄」を踏まえながら、烏丸千歳ちゃんのことを大大大好きになってしまった理由を考察してゆこうと思う。烏丸千歳は自己欺瞞であり自己不在であるということは、先に語ったとおりである。千歳は心理的に未解決な問題を抱えたままで、生きていくことへの肯定を求め続けている。とても不安定で、儚く、それ故にとても愛おしい存在に映る。 f:id:hetyo525:20170104011216j:plain

 自己不信に陥りながらも仲間たちに支えられ声優業をなんとか続けてきた千歳であったが、遂には数少ない居場所であったクースレの収録現場にも七海が登場するようになる。クリスマスイベントのサプライズでは、千歳の誕生日を差し置いて七海の1stシングルの発表がなされた。*2
 このとき、千歳は「今日はサプライズがある」と小耳に挟んでいたので、当然自分が祝われるものと思い込んでいたのである。この事件を皮切りに、千歳のアンニュイな姿やため息の描写が次第に増えてゆくが、それとは対象的に収録現場に溶け込んでゆく七海の様子が明るく描かれている。さながら、桜ヶ丘七海はガーリッシュナンバーの悪意そのものである。そして千歳は人間不信に陥ってしまう。

「新人じゃなくなったらどうなるの?誰も見てくれないよ……。」
「わかってるよ!自己満足だって!傲慢で性格最悪だって!見え張って優越感ひたりたいだけだって……。」
「けどしょうがないじゃん!私自分のこと好きでいたいもん!私のこと好きになってもらいたいもん!」
「まだ消えたくない……誰にも負けたくない……ちゃんとちやほやされたい……。」
「私が一番じゃなきゃ、やだ……。」

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 ボクがガーリッシュナンバーの烏丸千歳に求めていたもの、それは彼女の声優としての成長や成功ではない。どうしようもなく怠惰で努力せず、当然のように劣等感を抱いて生活している我儘な千歳(私)でも、目標とする人・好きな人にありのままを肯定されることで満たされる幼児的願望、それこそが最大のカタルシスではないかと思われる。*3

 勘違いしてほしくないことは、あくまでもアニメを介した擬似的な体験だということだ。現実社会に於いて、このような甘えが許されるわけもなく、社会に属したからには自立を求められ、否応無しに責任を背負い込まされる。こうした逃げ場の無い窮屈な世界に囚われた我々は、基本的な欲求を抑圧しながらも、探り探り生活してゆくしかないのである。

 面倒なことはやりたくないにきまっている。働かないで食べる飯は旨い。宝くじで6億円あてたい。石油王になって一生遊んで暮らしたい。そんな我儘・幻想がまかり通らないことを知っている我々は、自己を偽りながら、週末にお気に入りのアニメBDを再生し、大好きなアニメキャラクターに自己を投影しながら精神をやってゆくしかない。



*1:烏丸千歳叩きをしていた人間はガーリッシュナンバーへの興味を無くし、遂には誰も言及しなくなったという可能性については考えないものとする。

*2:時系列としては10話の話である。

*3:ふと、「くまみこ」も同じような構成だよね、と思ったけど話がややこしいことになりそうなので止めておく。ボクはくまみこの最終回大好きです。

友人がAnova片手にやってきた~低温調理のススメ~

文脈があり、Anova が購入され、会が行われました。

なんか友人がパルを読み始めた。*1 はやく買え。 はい。 文章がおかしくなり始める。 おめでとうございます、よかったですね。

ということで、やってゆくことになりました。
Anova が購入されたのは6月末。しかし、声優オタクは週末に声優イベントがあり、開催は9月となってしまいました。声優オタク同士は理解があり、お互いに都合をつけようとなったときは声優イベントが尊重されます。まぁ彼は、声優オタクではないのですが。

我が家のキッチンです。大量の肉を並行調理するには心もとないサイズの鍋しかなかったので、「流し台を活用しましょう」と提案したところ、すごい勢いで非難されました。しかし、勝算があったため相手の意見は無視してこのプランで進めることにしました。Anova は鍋のフチに万力で固定する器具なのですが、流し台には取り付ける機構が存在していないため、万能テープで固定することにしました。後ほど浮かんだアイディアに、「紐にくくりつけ宙に吊るす」というものがあり、これがいちばんスマートな解だったのかもしれません。Anova については、便利なリンクを共有しておきますのでそちらを参照ください 低温調理器を使った - パル

準備ができたので、近所のスーパーに追加の食材と酒を買いに行ったり、声優ソングを聴きながらカードゲームをしたりして2時間程経過しました。 まずは、香風智乃さんが昨晩自宅で仕込んできてくれた食材から順に解体してゆくことになります。

やるぞ~~~っ!

牛肩ロースだったかな? おしゃれに盛り付けます。
わさび醤油ディジョンマスタードをつけて食べます。うまい。ウィルキンソンジンジャーエールウォッカ最高。今気づいたけどあんまり写真撮ってない…。

続いて、部位は忘れましたが豚です。豚は主にからし醤油や豚と同時刻に発生したマッシュポテトと一緒に味わいます。 米がうまい パルでやっていたことを再現した、とのことですが、途中でマッシャーが壊れるなどあり、ペーストには程遠い感じです。

さて、昼食で満たされたので夜に向けて追加調理を始めます。

これは Fat animals のペンギンTシャツです。かわいい。 肉は豚バラで、1.6kgあります。購入時「こんなに誰が食べるんだ」と反対されましたが、勝算があったため無視して購入しました。切り込みを入れ、オリーブオイルとクレイジーソルトで漬けながら調理します。

ウオー! これはハートオブクラウンというカードゲームです。ルールはドミニオンとほぼ同じですが、「お姫様を購入する」というフェーズが存在し、お姫様がかわいいためドミニオンより優れています。最近は知能の低下からか、かわいい女の子が登場するカードゲームしかできなくなってしまいました。シャドウバースのルナちゃん(CV: 小倉唯さん)とか。A1から伸び悩んでいます。まぁ、新弾で環境がぶっ壊れるので今考えても仕方ないですね。

とかなんとか言ってるうちに鴨がやってきました。

オッ

ん~~~絶景かな。

土曜日のごはんはこれで終了です。各自適当にやってゆくことになり、酒を飲みながらハトクラ、シャドバ、将棋、くまみこ最終話上映、声優ブログ音読、声優ファンとしてのお悩み相談などを外が明るくなるまで続けました。たぶんボクがいちばん早く寝てしまったと思います、こどもなので。他の声優オタクの考察や行動指針は、自分の今までの体験と大きく異ることが多々あり、学びがあります。またお酒を飲みながら朝まで話し合いましょう。

なんだこれ。おやすみなさい。


──二日目


日曜日、ブランチからやってゆくことになります。

ヤマノススメ~豚バラブロック編~

運動、瞑想、野菜を極める必要があります。

「肉の脂はもうたくさん」ということで、オリーブオイルでアヒージョをやってゆきます。流し台を使いたくなってきた(それまでは浴室のシャワーで皿洗いが行われていた)ので、このタイミングで Anova さんは小さめの鍋に移動してもらいました。きのこは何を買ったらいいのかよくわからなかったので、スーパーに置いてあるきのこを全種類(8種くらい?)購入しました。

一日目に調理と声優をやっていたらほとんどハトクラができなかったので、二日目はハトクラをたくさんやって平和に過ごしました。

これは20時間お湯に浸かったスペアリブです。スペアリブはとにかく市販のスペアリブの漬けダレがうまい。絶品ですね。

──といった感じで二日間に及ぶ全行程(無計画)が終了しました。みなさんお疲れ様でした。災難でしたね。 Anova は本当にすごくて、合法な温度で4~20時間程アニメなど観ながら放置しておけば違法な柔らかさのお肉をお手軽に用意することができます。豚バラなどはグラム99円の肉でやってゆく感じでしたが、それでも高給なお肉と遜色ないものができあがるので最高です。みなさんも、休日は Anova 片手に友人の家に乗り込み、食卓を破壊してみませんか?それはきっと、素晴らしい体験になると思いますよ。

*1:ボクは小林銅蟲先生と個人的な関わりは一切ありません。香風智乃さんは小林銅蟲先生の大ファンとなり、毎号欠かさずイブニングを購入して連載を読んでいるようです。

「ゆいはたち」発売記念サイン会に参加しました

小倉唯写真集「ゆいはたち」発売記念サイン会に参加したのでその体験を書きます。

小倉唯さんのサイン会が開催されるのは二回目で、前回は高校卒業記念写真集『yui memory』発売記念サイン会でした。期間にすると約2年振りとなります。

ボクはオタクなので、前回応募したときより多くの写真集を購入しました。
これはボクに経済力が備わったのではなく、実態は極めて雑に貯金を破壊しまくっている感じです。なので、はやく真っ当な人間になる必要があります。

さて、今回のサイン会に際しては、心構えといいますか、以下の文脈があります。

── "お渡し会" などお客さんとの距離が近いイベントで気をつけていることはありますか?

お渡し会では、一度来て私に会ってくれた人はずっと私の事を応援してくれるくらいに好きになってもらいたい!と思っています。気持ちが一番つたわるのは "目" からだと思っているので、そんな気落ちでお客さんの目を見て「気持ちを伝えるぞ!」と思って。

出典: イベンターノートが声優にインタビューしてみました データと生の声で探る声優イベントの世界 *1 https://www.amazon.co.jp/dp/B01GPI6VD0/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_ZygUxbE0YR52E

www.instagram.com

このインタビューを読んだとき、「小倉唯さんに至近距離で見つめられると恥ずかしくなり視線を逸らしてしまう」というはにかみ屋さんな自分に気づき、今回こそはそのような失態を演じるわけにはいかないと心に誓いました。以下、記憶からなんとなく再現した会話の内容です。

ボク「こんにちは~」
ゆい「(サインする名前を確認しながら)…《ボクの下の名前》しゃん!」
ボク「はい!」
~ たぶんいつもありがとうございますーいえいえーみたいな会話 ~
>ボク「桐生にあるんですけど、コロリンシュウマイって食べたことありますか?」
ゆい「あ~!あるよー!コロリンシュウマイ!(返答を終えたのでサインに戻ろうとする)」
ボク「この間群馬行ったときに食べたんですけど、あれ本当に餃子?間違えた、シュウマイの味しますよね~」
ゆい「(視線を上げて)えっ、あれシュウマイじゃないの???」
ボク「んー、なんかデンプン?でできてるみたいですよ~」
ゆい「(サインを書き終わって)へー!そうなんだ~(めっちょ見つめられる)」
ボク「(内心ドギマギしつつ視線を逸らさないように維持)いつも応援してます~!がんばってください~!」
ゆい「ありがとう~!またね~(こちらが視線を外すまで見つめ続けている)」




f:id:hetyo525:20160820232642j:plain あぁ……許されることなら時間を止めて一生このまま無言で見つめ合っていたいとさえ思える尊い体験でした。 小倉唯さんの目ヂカラは本当にすごくって、人並みであれば貴方の意識はすべてあの魅惑の瞳に吸い込まれることでしょう。
頭が真っ白になり、ろくに感謝を伝えることもできなかったわけですが、今回は早起きしてお手紙にすべてを認めたので良しとします。多分読み返すと死にたくなる内容なので忘れることにします。

ちなみに "コロリンシュウマイ" とはこれです。  

 桐生名物!コロリンシュウマイ

味はシュウマイで、美味しいかと言われるとシュウマイだなーって感じです。

以下、その他簡易メモ

  • イベントは一回回し(複数部制ではない)
  • 参加者は170名程、内訳 = 13 * 11 + 13 * 2 (横: 13, 縦: 11列, 遅刻 : 13 * 2 くらい)
    • 男女比率は体感で 2:8 くらい
  • 内容はサイン会のみ。トークなどなかったのは残念
    • 応募要項, イベント内容を読んでなかったのでトークあると勘違いしてた
  • オタク座席エリアと小倉唯さんとのコミュニケーションエリアの間には、保健室にあるような仕切りが設置されている
    • 以前は入場が後ろであるほど小倉唯さんを見続ける時間があったので、これはフェアだなと思った
    • ただし、仕切りのあちら側に小倉唯さんがいるという曖昧な情報に曝され続ける空間は生殺し感が強く鋼の心臓が必要
    • 小倉唯さん登場時も仕切りにより姿が見えない(実存しているのか?)といった状態になるのはとてもつらい
  • サインは本名の姓/名どっちか
  • 前回は未開封の写真集を持参し時間稼ぐマンがいたので「開封して表紙カバーも取るように」とお達し
  • 対話可能時間は一人あたり 15~20秒
    • 一人 10秒増えるだけで 1700秒 ≒ 28分伸びるわけで、まぁむずかしいですね
    • 緊張を紛らわすために他のオタクの対話時間を無心でカウントし続けるしかなかった
    • 上記時間を大きく外れるオタクは観測範囲内では存在していない
  • キングの偉いっぽいおっさんがオタクに鋭い眼光を向けていた
    • けど、たま~にオタクと小倉唯さんの交流を眺め、めっちゃ優しい笑顔向けてたから多分いい人
    • サイン会の様子をあいぴょんで撮影していたので多分キングの人
  • そういや前回あったボディチェック無くなってて治安良い感じがした
  • 小倉唯さんは宇宙一かわいいなぁ~~~ということを再認識できて益があった

小倉唯写真集「ゆいはたち」 (TOKYO NEWS MOOK)

小倉唯写真集「ゆいはたち」 (TOKYO NEWS MOOK)

おしまい

*1:インタビューの一部がこちらで公開されています http://on-deck.jp/archives/20154153

小倉唯さん1stLIVEツアー初日

おはようございます。
ボクは声優オタクですが、これを読んでいるあなたは声優オタクではないかもしれません。勢いに任せて書いていたらとんでもなかったので、前半関係ない部分2,500文字ほど削りました。


感想を書いてゆきます。小倉唯さんは完全にすごいです。
これからLIVEの話をするんですが、LIVEのことは細部まで思い出せないので、MCに限ったお話をすることになります。LIVEのMC、大好きなんですが、小倉唯さんの発言を自分の境遇や人生に当てはめて解釈しようとしている間に意識が離れて行ってしまい、「やばっ!小倉唯さんのお話に集中しなきゃ!」ってなるんですがこれボクだけでしょうか。MCのこともその細かな表現までは思いだせないのですが、20歳を迎えた小倉唯さんの、等身大の飾らない本心が以下のように語られていたと記憶しています(ボクのアレンジ、声優雑誌からの補完が多々含まれていますが大筋合ってるはず)

20歳になって変わったことは何か?と聞かれる機会が多い
  • 考えてみると、心の余裕を持てるようになったことが挙げられる(以前は目の前の仕事をこなすことで精一杯であった)
  • 俯瞰して自分を見つめなおすことができ、心境に大きな変化が訪れた
  • それは頑張ってきた自分を認められたことだったり、支えてくれた方々への感謝、そして今後自分がどのように成長してゆくかという明確なビジョンである

小倉唯さんの理路整然した所信表明や全くぶれることを知らない信念からは人間としての芯の強さを感じ取ることができる反面、身長150cmという小柄な体躯や幼さの残る愛くるしい容姿も相俟り、帰納的には儚さも抱いてしまう……。そんな彼女の姿、生き様に強く惹かれてしまうわけです。ボクは去年行われた1stLIVE直後から小倉唯さんは見た目はこどもだけど精神的に大人になった、と思っていて、それはあらゆる雑誌のインタビューでも語られている、というか上のMCでも語られた「自分を見つめ直すことができ、今後の方向性が明確になっている」という部分に収束するものです。小倉唯さんは子役時代から仕事の連続で、今まで一度も立ち止まることなく目の前の困難と対峙しつづけてきた、というストーリーが頭の中に容易に描かれるものかと思います。以下が詳しいです。
武道館。|小倉 唯オフィシャルブログ「ゆいゆいティータイム」Powered by Ameba

ひとりで抱え込んできたんだね、と親身になることもまたオタク的でよいと思います。しかし、重要なのは仕事をこなすだけでなく、自己決定ができているという点で、最たるものを上げるとすれば大手声優事務所であるシグマセブンからクレアボイスへの移籍の決断を小倉唯さん自身がしたことが、他を差し置いて挙げられるのではないでしょうか。そこに彼女のどのような思慮が含まれているのかまでは多く語られていないためすべては憶測の域を出ないのですが、ただ一つ確実に言えることは、相方である石原夏織さんと所属事務所を分かつことを選択したという点であります。StyleCubeでゆいかおりの前身となる『にひえへ』を結成していた頃から喧嘩ひとつしたことなく、お互い常に寄り添い当時は双子ユニットとして名を馳せていた、オタクからすればどうやっても切り離せない二人が別々の事務所に所属することになるという事態は、誰も想像だにできず、ただただ茫然とことの成り行きを傍観していたものです(具体的なことの重要性はあんまりわかってない)

声優として、その明確なビジョンが彼女の中で固まっているというのは喜ばしいことです。2016年5月10日に発行された『声優Premium 90年代女性声優ブームの光と影』の林原めぐみさんの項に林原さんの以下のような発言がありました。

時代が急いでいるから、心が追い付かないまま仕事をぶち込まれて、、ステージにも上げられて大騒ぎされる。 必要不可欠な人間だと思わされて、3年後にはポジションに替えが来ちゃう。 そうはならないでほしい。

私はセミが地上に出て7日間で死ぬのを、かわいそうと言いたくないんです。 土の中でいいことがいっぱいあったと思いたくて。 7年間だか土の中にいて、やっと外の世界が見られたのに……ではなく、「土の中はいいぞ」と。 声優はそういう業界だったと思うんです。 それが、セミとして現れて一生懸命全力でミンミン鳴いて果てる美学もあり……な世界になってきたかも。 長生きよりも、「今、このエナジーを届けたい!」みたいな。 それもある意味正解だと思います。 私はほら、おばあちゃんになって、おばあちゃんの声を当てたいから。 なので「どうぞほっといてください」という感じ。

声優Premium[プレミアム] (綜合ムック)


ここで示唆される事柄は、今のアイドル声優業界の売り切り、(これは小倉唯さんもMCで発言していましたが)花火のようなその場限りの輝き/美学に対するアンチテーゼであり、そうなってしまう理由は「わけもわからずプレッシャーに押しつぶされがむしゃらに目の前の仕事だけをこなすことしかわからない」といった思考狭窄に他ならないと思われます。小倉唯さんの先の発言や、雑誌のインタビュー、また日々のブログなどを見ている限り、上記のような心配は無用になったも同然といえるでしょう。

また、小倉唯さんのファンであるHKT48山田麻莉奈さんはぐぐたすで以下のように発言していました。

ゆいちゃんを見てて、 同じアイドルとして学べることはすごく多くて、 こんなに近くでそれを感じることができて嬉しいです( ∩ˇωˇ∩)

はい、ボクの中でも小倉唯さんはアイドルです。明確にアイドル声優とは別としています。声優は本業なのですが、出身はアイドルという位置づけなので、後付けのアイドル声優とは別だという意味です。葛藤があります。ハイブリッドとしておきましょう。すごい。

ファンの方の応援で私はしあわせになれる
  • コミュニケーション、伝え方はひとそれぞれだけど、きっと気持ちは伝わる
  • 逆に、私ができること、伝えられることでファンの方々もしあわせになってくれたら素敵なことだと思っている

小倉唯さんが森羅万象に感謝している徳の高い人間だということはオタクの間では共通認識だと思われます。
オタクからしてみれば、あらゆるオタクは有象無象のオタクの中のひとりのはずであり、当然ボクもそれを自覚しているわけですが、小倉唯さんは本当にずるくって、ひとりひとりのオタクへの感謝や配慮がそれはもう異常なほど徹底しているわけですね。上記、完全に神北小毬さんの「幸せスパイラル理論」ですね。世界から争いを無くしたい。

皆さんからしたら、自分は大人数の中のたった1人に思えるかもしれないけど…

私からしたら、皆さんは 1人1人大切なファンの皆さん

人数なんて関係なくて そこにいる人は 1人1人みんな別の人間で別の人生を歩んでいる。 だからこそ、たった数秒、数十秒かもしれないけど、、、

その瞬間だけは、その人にとって、ほんの少しのかけがえのない時になってもらえたらいいなぁと思いながらやっています(^-^)

いつも応援してくれてありがとうという気持ちや、私のことをこれからもよろしくね、という気持ちが、きちんと伝わっていたらいいなぁ

リリースイベント&Instagram☆|小倉 唯オフィシャルブログ「ゆいゆいティータイム」Powered by Ameba

腹を切って自殺したくなるレベルで恥ずかしい生き方しかできておらず完全に申し訳ないです。

お渡し会では、一度来て私に会ってくれた人はずっと私の事を応援してくれるくらいに好きになってもらいたい!と思っています。 気持ちが一番伝わるのは "目" からだと思っているので、そんな気持ちでお客さんの目を見て「気持ちを伝えるぞ!」と思って。 イベントにたくさんの人が集まってくれたらそれだけ私のことを知ってくれているんだなって嬉しくなるし、そんなファンの方一人ひとりが私を支えてくれているので感謝の気持ちを大切に伝えたい。 目の前の "空気" を通して伝える、というのは変な例えかもしれませんけど、マイクや機械を通してではなく、心から「ありがとう」という思いを持ってお会いすれば絶対にそれは伝わると思うので、意識して目を見て気持ちを込めてますね。

イベンターノートが声優にインタビューしてみました データと生の声で探る声優イベントの世界 (NextPublishing)

ぁ~~~~ってなる。

皆さんは、小倉唯さんを通して自分を見つめなおすという経験をしたことはありますか?
小倉唯さんが本心を開示するようになってから、ボクはそのような体験を幾度となく繰り返しています。
一人の人間に依存しすぎることが、相手への負担の面や、心的な安定性に関して良いことなのかどうかの判断は一切つけられていませんが、ただ確実にいえることは、「小倉唯さんのファンを続ける限り向こう10年、20年は継続してしあわせが与えられ続ける保証が得られている」ということです。人生を謳歌する中で、彼女と比べ対極に位置するくらい宿命や目的意識といったものと無縁でありたいと、甘えた考えを持ち続けているオタクなので、とか書くと嫌われちゃうかな……自分を磨こうかな……なんて思考にもなったり、つまるところ成長があります。小倉唯さんの発言を享受するたびに自分の甘えた考えや現状維持バイアスについて意識が向くことになるのです。そうやって、ちょっとずつでも自分も変われたらな、って思って、文章を読んだり辞書引いたり、そういったしょーもないとこから始めているわけです。ボクもなんだかんだ社会にも所属してしまったので、大変なことはあったりしますが、近い未来に明確なご褒美、というと違うかな、安息地、でもないし……心のよりどころ、といいますか、好きなもの、他の面倒なことぜーーーんぶ忘れて思い切りのめり込めるものがあると、全然生活の張りは違っていて、それがボクの場合ですと小倉唯さんなんですが、とかくそこに向かって組み上げることでたのしい日常が担保されてゆきます。皆さんは、日常がたのしいですか?



まとめ
こんなポエムを書いてる暇があったらお手紙のひとつでも書け。

小倉唯写真集「ゆいはたち」 (TOKYO NEWS MOOK)

小倉唯写真集「ゆいはたち」 (TOKYO NEWS MOOK)

みどり市出身声優「小倉唯」トークショーに行った

小倉唯さんのイベントに参加してきたので小倉唯さんのイベントの感想を書いてゆきたいと思います。
また、せっかくなので観光もしました。声優オタクなので、小倉唯さんのイベントにかこつけて旅行をします。
そろそろ北海道に行ってみたいので、小倉唯さんのイベントが北海道で開催されることを切に願います。

イベント概要

イベント みどり市出身声優「小倉唯」トークショー
開催日時 2016-05-04 (水)
時間 開場 11:00 開演 12:00 終演 13:00
※終演時間はあくまでも目安になります
開催場所 ながめ余興場
出演者 小倉唯 / アンカンミンカン
イベント詳細 みどり市出身声優「小倉唯」トークショー │ 群馬県みどり市

参考: みどり市出身声優「小倉唯」トークショー 小倉唯 Eventernote イベンターノート


会場となったながめ余興場

どんな施設なの?普段なにやってんの? → ながめ余興場ファン
上記リンクは地元の方が運営している便利なファンサイトで、小倉唯さんのイベント情報掲載も市を抜かすとここがいちばん早かった(と思う)

入るところ 花道から 舞台から
正門 花道から 舞台から

※画像2, 3枚目は上記ファンサイトより引用させていただきました:)


声優イベントでは絶対に足を運ばないであろう趣きのある劇場です。
収容人数は650人。みどり市の自治体は声優の人気を推し量る技術者がいないので、1000通を超える応募に感激するとともにひどく狼狽していた(と思う)
トークショーではおっちゃんたちが警備員としてステージ前に体育座りしていたりしたので、事務所から何かしら指導が入ったのかもしれません。
声優イベントに不慣れなおっちゃんたちですが、何よりみなさん笑顔が良かった。やはり地元愛が強いのか、地域が活性化することにとても前向きな印象を受けました。

花と緑を謳うだけあって、景観もとても良い感じでした。

※いっしょに観光したオタクのツイート


小倉唯さんのトークショー

ボク個人の旅行記は大した意味を持たないので後述するとして、この記事を開いてしまったからには小倉唯さんの魅力を知っていただきたい。
時間としては1時間ですが、群馬まで足を運んで良かったと思えるほど小倉唯さんのゆいゆい哲学的思想に溢れた大変有意義な講義内容でありました。

トークショーの大まかな構成は以下です。

  1. みどり市市長の挨拶
    • 私服で現れた市長さんは感じの良さそうな方でした
    • 苗字が「石原」だったのでみんなゆいかおりを連想して笑ってた
    • 小倉唯さんをみどり市観光大使にしたい」と宣言されていました。しましょう
  2. 声優小倉唯さんのプロフィール紹介
    • 「声だけでなく容姿もかわいくアイドル的な人気を誇る」
    • アンカンミンカン「本人に認めて貰わなければ困ります(的なこと言ってた)」
  3. 質問コーナー(エントリーフォームで事前募集した内容)
    • 「お悩みに答えます」
    • 「もっと知りたい唯のこと」
  4. 抽選会
    • 宛名入りサイン色紙が当たります

また、ボクの朧気な記憶で内容を遡っても支離滅裂なものになるかと思うので、詳細は以下のサイト様を参照いただければ良いかと思います(例のごとく知り合いのサイトです)
1523 みどり市出身声優「小倉唯」トークショーに行ってきました!!

……とまあ、いつもボクより詳細なレポートが絶対にインターネットには転がっているので記事を書くことを躊躇してしまいがちなのですが、この便利なご時世、記録や記憶は他に委譲し該当する記録が紛失したときは他責にするとして、ボクは自分の感じたことを記すことにします。

その前準備として、まずは当日の小倉唯さんのお姿を参照します。

当日の小倉唯さん

※残念ながらスカートの下にショートパンツを穿いています。

f:id:hetyo525:20160506190335p:plain
出典: 花と緑のぐんまづくり2016☆|小倉 唯オフィシャルブログ「ゆいゆいティータイム」Powered by Ameba

小倉唯さんはかわいいです。小倉唯さんはまだ20歳です。
かわいくってまだ20歳の女の子ということを念頭に置いて、トークショーより話題を抜粋してゆきましょう。

朝が弱い小倉唯さん

お仕事と学業を両立し、生活習慣もきっちりしていそうな小倉唯さんですが朝が弱いことはあまりにも有名です。
具体的には「目覚まし時計を止めた記憶が無い」「寝起きは態度が悪い」といった重症なものです(かわいい)
「朝が弱い小倉唯さん」という字面だけですごいかわいいです。
小倉唯さんは寝ようと思ったら3秒で寝てしまうし、気がついたら意識を失っていて起きたらベッドにいた(おそらく母が移動した)といったエピソードも以前どっかであったように思います。

しかしながら、最近は新しい目覚まし時計によりこれを克服したとのことでした。
>アマゾン リンク貼る
※カップラーメンの蓋くらいの振動するもの、と言っていたので多分これです。

ボクは朝、目が覚めても小倉唯さんと違って意志が弱く二度寝をかまして遅刻してしまうので、解決に至りませんでした。

話し方

今回のトークショーでいちばん驚いたのが上記ツイートの通り話し方です。
終始上機嫌、といった様子が見て取れて、つられてボクも同様に終始上機嫌でした。
勝手にボクが基準としているものですが、小倉唯さんは機嫌が良いと足先がぴょこぴょこ動いたり、太腿がもじもじしたりするのでネコちゃんのようなかわいさがあります。思考しているときは少し視線が上に泳いだり、指遊びも好きで何きっかけかわかりませんでしたがスカートの端を摘んだりしていました(かわいい)
声優オタクのみなさんは同様にこのような仕草や表情を見逃さないために少しでも前の席に行こうと躍起になるものかと思いますが、違いますか?

ついで気になったのが身振り手振りです。
ボクがなおざりなだけかもしれませんが、オーバー気味なリアクションも含め非言語コミュニケーションの質が格段に向上していたように思います。
会話が苦手なオタク族としては、小倉唯さんの成長する姿に感激するとともに自身の言動も見なおしてゆかなければなりません。


心のケア

声優オタクのみなさんであっても日々悩みは尽きないものでしょう。もしかしたら、声優オタク故に悩みを拗らせてしまう人も多いのではないでしょうか。
ボクは心が窮屈な状態になったときは真っ先に逃避を考えますが、小倉唯さんは期限付きで現実と対峙することにしているようです。
これは様々な雑誌のインタビュー(ソースは出ません)やLIVEでのMCでも語られていることですが、小倉唯さんは声優としてデビューした当初は自分をとことん追い詰めてしまう破局的な思考をされていたそうで、自分を励ます自己教示や自己に対する信頼感が欠如していたみたいです。

トークショーの中では以下の様な発言がありました(ニュアンスはあってるはず)

  • 物事を楽観的に捉えるようにしている
  • けれど、絶対に(対峙している諸問題から)逃げたりはしない
  • 悩む時間を制限するようにしている。例えば、帰りの電車の中だけ反省し、それ以上は悩まない
  • 今まで悩んだ時間は決して無駄にはならない(悩んだことが必ず糧になる)


上記を解釈する上で文部科学省のサイトにちょうど良さそうなページがありました。
第2章 心のケア 各論:文部科学省

検索したら上から二番目に出てきて他のものを参照するのも面倒なのでこれを用います。

第2章 心のケア 各論:文部科学省
図8 ストレスへの対処法(※上記サイトより)

上記の図は原因であるストレッサーを取り除く手立て(A~B)、認知的評価によるアプローチ(D~H)、心身の休養・コントロール手法(I~L)を表しています。 たぶん、左から順に参照すればいいんだと思います。
ボクの場合はいつも C.思考しない(逃避) → D. 認知の仕方を変える(肯定的、楽観的な思考) → K. 心身のリラックス(小倉唯さん) の対症療法で終了です(根本解決ではないので後でしっぺ返しを喰らう)

認知的評価とは、ストレッサーが、どの程度の脅威であるのか判断することである。あるストレッサーがどの程度の脅威かという判断は、人によって異なる。それは、その判断に個人の性格や自己能力の評価、自信、信念などが関わっているからである。たとえば、自信がない人、物事を否定的に捉える人は、ストレッサーをより高い脅威と認知するが、自信がある人、物事を楽観的に捉える人は、同じストレッサーに対し、それほど脅威には感じない。このような、物事の捉え方や自信などの自己の能力の評価などの認知的評価は、ストレス反応に大きな影響を及ぼしている。従って、このような認知的評価を修正することが、ストレス状態を克服する有効な方法になる。

要は、自分のことについてたくさん悩んで、自分のことを深く知り、自己をコントロールする、ということが重要なのだと思います。
心理についてはよくわからないし、文部科学省のいうことがどの程度の妥当性を持っているのかよくわかりませんし、その他の論文などを参照する気もありませんが、人間はバイアスなしで思考することが不可能なので、文部科学省のサイトに掲載されていること、延いては小倉唯さんの発言を真に受けて自己を納得させるのが適切な情動のコントロール手法のように思います。

小倉唯さんが上記のような思考ルーチンに至ったのもきっとある日を境に突然そうなれるわけではなく、今までたくさん悩んだことが活かされているのだと感じました。小倉唯さんの苦悩・葛藤と目指している「小倉唯像」については、2016/4/23発売のクイック・ジャパン 125内の記事「どこまで自分として行けるのかという戦い」に詳しく記されています。

クイック・ジャパン 125

クイック・ジャパン 125

ここ近年、あらゆるところで断片的に語られてきた小倉唯さんの思想がよくまとまっている一冊(該当記事は4ページ)だと思います。いわゆる総集編的な。
我々声優オタクもたくさん悩みつつ、みんなでいっしょに幸せになれるように程よく肯定的・楽観的にやってゆきたいものです。

おやすみ~とぼーる(´-`).。oO

おやすみーとぼーるです。
【おやすみ~とぼーる】の検索結果│ Ameba検索

  • ゆい「語感と食感がかわいい」
  • ゆい「20歳すぎてミートボールって大丈夫かな…」

かわいい。

胃下垂

有益。

焼きまんじゅう

個人的な思想なんですが、司会のアンカンミンカンや焼きまんじゅうの美濃屋など紹介ツイートをする際には必ず正式名称を載せるようにしています。
前者はエゴサーチを期待してのこと(それとなく感謝の念を伝える)とともに、後者合わせ周囲のオタクに正しく宣伝するためです。
同人誌とかも感想をツイートする際はエゴサーチを期待して書きます。エゴサーチはされていることが前提の世の中なのでいい感じに活用しましょう。


キックボクシング

あの可愛らしい容姿で「えいっ!りゃーっ!」ってやっているようです。DVD発売してほしい。
まだ二回しか行ってなくて、ジャブ / フック / アッパーの区別もつかないとのこと。かわいい。

アンカンミンカン

声優イベントの盛り上がりを左右する一端を担っているといっても過言ではない存在が司会者です。
実際にトークをする声優以上に機転を利かせトークを誘導したり言質を引き出したりファンへの配慮をしたりしなければならない重要なポジションです。天津向さんがいつも骨を折っているやつです。
彼らは今回のゆいゆいトークショーinみどり市に於いて非常に勤勉であったと評価されて然るべきでしょう。

「ぜひまた」、とのことです。ぜひまたお願い致します:D

アンカンミンカンのもう一人の方です。

面白い冗談ですね☺︎
お二人のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

宣伝

残すところボクの旅行記のみとなりましたが、文量的にも険しいし書くのも疲れてきたので先に小倉唯さんの宣伝をしておきます。


小倉 唯「ハイタッチ☆メモリー 」MUSIC VIDEO(short ver.)

ハイタッチ☆メモリー(通常盤)

ハイタッチ☆メモリー(通常盤)

当該記事は新聞オンラインで立ち読みできます


1stLIVEツアーのチケット二次先行申し込みが5月9日(月) 18:00までです。

小倉 唯 チケット先行予約受付|トップ


まとめ

先に紹介したクイック・ジャパンに以下の内容が記されていました。

今も自分を支えてくれる人がいっぱいいてくれるんですけど、そういう人をもっと増やして、私から元気を与えられるような存在になりたいですね。
より多くの人がもっとキラキラした生活を送れるように、そのお手伝いをしたいです。

ボクが生活してゆく上で小倉唯さんは欠かすことのできない存在です。
小倉唯さんがお勉強をしているとブログに書いたらボクも頑張ろうってなるし、早風呂だった小倉唯さんが最近は湯船に使って疲れを取っているという発言をされたのでその日は浴槽に湯を張ったし、小倉唯さんがダイエットをしているというのでウィルキンソンジンジャーエールウォッカ(くそうまい)飲むのを控えて運動をしよう、と思ったり。
単純な人間(自立してないと言われればそこまでだが…)なので頑張るきっかけもすべて小倉唯駆動になっている現状です。元が抜け殻みたいな怠惰人間なので、小倉唯さんに引き上げてもらったという表現が適切かもしれません。己を律して自己研鑽するきっかけはいつだって小倉唯さんなのです。
そのような小倉唯さんの慈愛を少しでも多くの方が享受されることを奨励し、ゆいゆい布教をこれからも続けてゆきたいと強く思いました。
声優さんを偶像崇拝することは理想の押し付けであり、血の通っている人間に対する扱いとして不当ではないか?と悩むことも多いですが、小倉唯さんが述べた通りその悩みこそが重要で、いつかきっと声優ファンとしてのあり方も腑に落ちる日が来ることでしょう。

旅行記

だるいのでやめます。はしゃぎすぎて風邪ひいた。